ながらビルのビール屋さんでは、たくさんのお料理を出すことは考えていません。
厨房が狭いことも理由のひとつですが、クラフトビールを飲むということをメインにしたいというのが最大の理由です。
もちろん、おつまみがなにもない…というのではありません。
枝豆やオリーブを少し、ビールにつけて出したり、ちょっとしたお料理もいくつか定番に出していきたいと思っています。
先週、スペインの北部、バスク地方に行ってきました。
バスクといえば美食の街、サンセバスチャンやビルバオのピンチョス文化が有名です。
スペインの「バル」では、小さなお皿にお料理を載せた「タパス」を好きに選んで、ワインやビールなどと一緒に楽しみます。
レストランでは、前菜、メイン、デザートの3皿を食べるのが基本ですが、バルでは自由、1皿と1杯だけで、お店をはしごすることもOKです。
バスク地方で生まれたピンチョスとは、スライスしたパンの上にお料理を載せて串やつまようじで刺したタパスです。
パンに載せずに、オリーブと酢漬けの青唐辛子を串に刺しただけのピンチョスもあります。
ピンチョスバルでは、カウンターにきれいにずらりとピンチョスが並んでいて、その中から食べたいものを選びます。
お皿をもらって自分で好きなピンチョスを取るバル、指さしたものをお店の人がお皿に載せて、さらにひと手間かけてくれるバルもあります。
ながらビルでたくさんのタパスを並べることはできませんが、ちょっとしたタパスとビールを楽しめるお店にしたいなぁと、妄想しています。